いまから、不死身の特攻兵を読みます pic.twitter.com/ZpBl08ZxOE
— なかじ🐨まだ医学部生 (@nakaji_med) 2018年1月24日
命令する側とされる側がそれぞれに抱える背景が異なるから、特攻隊の事実を解明していくことは難しい。ただ時代を経ることで特攻隊を風化ではなく美化してしまうことに危険性をはらんでる。SWep8とか映画を観てると美化を助長してるようにしか思えない。
— なかじ🐨まだ医学部生 (@nakaji_med) 2018年1月27日
ぼくは戦争モノの本を小さい頃から読んでいて、特攻隊関連の本もいくつか読んでいた。鹿児島の知覧に行ってしまうほどだ。
だがこの作品は今までの本の考え方を160度くらいひっくり返してくれた。内容としてはそこまで変わらないのだが、これまで読んだ作品の多くは命令する側の見方が大きく関与してる作品が多かったからかもしれない。命令される側の意思や歴史は緊急時においては埋没されがちであるが、筆者はそれを無理矢理掘り起こしてくれた。日本人なら是非読んでおく一冊だと思う。
ここで、現代では、命令する側=リーダーに必要なことを考えてみよう。
特攻を効率の観点から考えることは実際に特攻隊として亡くなった人にとっては失礼にあたる。しかし、命令する側に対して評価する場合、特攻という命令が果たして効率的なものとは言えるか議論されるべきで、本書では何の効率的もない命令であったとしてる。
つまりリーダーによる命令が特攻という非効率な作戦を続けさせてしまったのだ。
以前にこのような記事を書いていた。現代のリーダーとはフォロワーに助けられて成り立つってことを書いてます。ブログ始めたてで読みにくいと思いますが参考にどうぞ。戦時中とかだと、フォロワーとは参謀とかにあたるのだが、リーダーとメンバーの橋渡しを担う存在である。組織が大きくなってきたり長期的に維持していくことを考えると絶対に必要。リーダーの右腕的な存在。チームを動かしてくれる縁の下の力持ちと言える。
フォロワーは当事者意識に則りメンバーを観察して吟味していく必要があるが、戦時中にはこれが出来てなかったんだと思う。自分の保身のみを考えていればより良い組織は作られないのだ。
今までの話をまとめると、
・フォロワー→物事を正しく行う→HOWが課題
・リーダー→変化に対応→WHATが課題

不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか (講談社現代新書)
- 作者: 鴻上尚史
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/11/15
- メディア: 新書
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