ガネーシャと貧乏神
続編は教訓本の域を超えてコメディドラマ小説として成立している。前作と比べると勉強になる部分は多くないが、ひとつの物語として読めばかなりの良作だと思った。続編ということでかなりインパクトが薄れてしまった感は否めない。前回は“夢をかなえる”ための具体的な行動を示していたが、今回は“貧乏を抜け出す”ために必要な考え方という抽象的な教訓が中心に述べられている。
『自分の欲求を口にすると他人とぶつかります。それでもお互いが喜べる道を見つけていくこと。それが成功するための秘訣』
意見もしっかり述べお互いが幸せになる道を見つけることが大事。与えるだけなく価値を届けたらしっかり受け取る。
知識は行動として昇華しなければ価値を生まないので、意識していきたい。
ブラックガネーシャの教え
テーマは『痛みから逃げない』人間の本能として「如何に楽をして成果をだすか?」と考えてしまうが、短期的には成功できても最終的にはダメになる。本当の意味で成功するためには「痛み」から逃げることはできない。
内容的にはどこかの自己啓発本にもよく書かれているが、それが荒唐無稽なガネーシャのからむストーリーとして非常に面白く読めた。
★ブラックガネーシャのスパルタな教え
1.自分の持ち物で本当に必要なものだけを残し、必要のないものは捨てる
2.苦手な分野のプラス面を見つけて克服する
3.目標を誰かに宣言する
4.うまくいっている人のやり方を調べる
5.一度自分のやり方を捨て、うまくいっている人のやり方を徹底的に真似る
6.空いた時間をすべて使う
7.合わない人をホメる
8.気まずいお願いごとを口に出す
9.今までずっと避けてきたことをやってみる
10.自分の仕事でお客さんとして感動できるところを見つける
11.一度儲けを忘れてお客さんが喜ぶことだけを考える
12.自分の考えを疑ってみる
13.自分にとって勇気が必要なことを1つ実行する
14.優れた人から直接教えてもらう
15.一緒に働いている人に感謝の言葉を伝える
16.自分で自由にできる仕事を作る
17.余裕のないときに、ユーモアを言う
18.目の前の苦しみを乗り越えたら手に入れられるものを、できるだけ多く紙に書き出す
19.欲しいものが手に入っていく『ストーリー』を考えて、空想をふくらませていく
20.手に入れたいものを『目に見える形』にして、いつでも見れる場所に置いておく
21.自分流にアレンジする
一見スパルタなようですが、理想の異性に告白して恋愛するということをすれば大抵のことをクリアしてます。
看護学部の後輩がドウテイはクソ❗️ってよく呟いてますが、ドウテイはブラックガネーシャの教えを大抵クリアしてないだろうから仕方ないことだと思う。

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