スポーツドクター200人を募集 東京五輪パラ期間に従事―組織委(時事通信) というニュースで今日のニュースでとても驚いたのがスポーツドクター200人をボランティアで集めるというものです。その前にも看護師を集めるとか、研修医でも無茶だろって思える様な事を政府はしようとしてます。一個人が判断しようとすると正しい判断が出来そうなものですが、集団だと間違えた判断を下してしまう事がある様なのです。まだペーペーの研修医ですが、20年後とか組織の上に行く事を想定すると、出来るだけ大それた決断をしない様にしたいものです。
心理学の世界では集団的浅慮=Group thinkっていうみたいです。アメリカの心理学者ジャニスにより提唱されました。
集団的浅慮は組織の人が結束力が強く、反対派が出にくい環境に置きやすいのです。
- 自分たちの能力への過信
- 外への軽視
- 疑問や批判の遮断
の3つが意思決定プロセスにおいて問題が生じる原因として挙げられます。いまの日本のニュースをみていても十分当てはまることが起きていると言えます。
集団的浅慮が起きると何がいけないのか?
- 他の案がでない
- 目標を十分に検討しない
- 情報収集がとぼしくなる
- 手元の情報だけで都合良きとりあげる
- 一度却下された代替案を再検討しない
- その案が抱えるリスクやコストを十分に検討しない
- 非常事態での対応策を考えない
集団で優れた決定をするためには
一般的に集団は個人よりも優れた判断が出来そうですが、必ずしもそうではないです。僕の母校では医療系学部でグループを割り振られ1つの課題に対して答えを出すというものを毎年行ってました。各グループで全然違う答えが出てきますので、集団で一つの答えを出すことの難しさを知りました。
プロセスロスにより、集団内での意思決定を難しくしているようです。プロセスロスとは、集団による話し合いの過程において、メンバーが本来持っている素質が十分に生かされないということです。
また、他の人に任せておけばよいかという手抜きに繋がりかねません。
悪魔の陪審員のような人を1人作ることで、活性化を図るしかなさそうです。
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