秘密結社AAの会合に参加してきました。
いま精神科研修をしているんですが、アルコール依存症の患者も診ることがあります。こういった依存症患者への治療は、薬物による治療のほか、デイケアといった他の精神病患者にも行われるような治療の他に断酒会やAA会合があるんですね。複数の患者の口から聞かれるAAという秘密結社があるということを聞かされており、研修の最後のほうにようやく会合に参加する機会を得ました。
断酒会やAAではコロナによって多少やり方が変わっているのは事実ですが、かつて(今も)アルコール依存症であった患者の集会で、経験とかを語るのが主な活動内容になってます。医師から医学的なことを言われるより、同じ患者同士の意見を聞くほうが耳に入りやすいですね。
断酒会ではデイケアの側面が強く、患者教育をしながら患者の意見交換をしてました。この場ではもちろん断酒ができればいいんですが、断酒会に参加することが一番大切なことなんですね。アルコール依存症患者って救急外来でのイメージがあったので、粗暴な人が多いのかなと印象だったのですが、みなさんとお話をしてみると全然違ってました。むしろ逆でした。お酒を飲まないと自分の話ができないようなどちらかといえば引っ込み思案な方が多かったです。なので、孤立してしまうことが最悪自殺へのリスクを上げることになります。そういったことがないように最後のセーフティネットの役割をなしているんですね。
秘密結社AAはAlcoholics Anonymous(無名にとどまる)の略です。君の名はなんぞやという思いは名前からも溢れていたんですね。月に一回のミーティングがあり、アルコール依存症患者がどう克服していったかを語る会になってます。キリスト教がバックにいるのか知りませんが、神の見えざるパワーによって断酒しようという会になってました。AAの会合に参加したあとでも怪しいという感情は0にはなりませんでした。
節酒より断酒を
至極当然の話だが、医者から言われるより断酒出来た人から言われたほうがしっくりくる。節酒しようとすると必ず誘惑に負けてしまうそうだ。
ぼくも大学生時代に習慣に関する本を読むことが多かったけど、習慣をやめるための本ってなかなか読んだことがなかったです。ミニマリストとかってそっちの部類になるのかな。
ぼくもお笑い見るの一生禁止とかお酒飲むの一生禁止とか言われるきつい。習慣をやめるは難しそうですが、断酒より節酒の方がもっと難しいのはシンプルに考えればすぐにわかると思うんですね。AAの人は1時間くらいかけて話てて患者さんたち寝てた。
三日坊主って言葉がありますが、習慣付けしている最中が一番活性化エネルギー食いそうです。節酒するときも同じで活性化エネルギー食うんで結局は習慣のあるなしのどちらかに行ってしまいますよね。
ぼくも習慣づけをする方法と習慣を消す方法について考えていきたいと思います。
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