今年の4月に入局してビックリしたことの一つに意外とみんな医師賠償責任保険に入っていないということでした。僕の研修病院では入っているかの確認があるくらい入ることを強制されていたので、研修病院によっては入らないという選択肢もあるんだと知りました。
しかし流石に3年目以降はみんな入っているようで、医療訴訟とかに巻き込まれる可能性も大いにあるんで多額の訴訟事案を抱えた時に不安で寝れなくなるということが無いようにしたいものです。
僕は大学生時代にスキューバダイビングに所属していたのですが、ダイビング中の死亡事故について部活で勉強する機会を設けていたのですが、ダイビング中にAf発作でなくなった事件では3億円の訴訟事件になっていました。人ひとりの命の訴訟金額はおよそ3億円ってこともイメージとして持っていて良いかもしれません。
入る保険を迷っている間に問題を起こしてしまったら大変なので一刻も早く加入したいですよね。
結論から先に書きますと
医師賠償責任保険は必要なのか
研修医時代を無事に過ごしてしまうとなんとなく保険の必要性について疑問をいだいてしまいます。ヤフーニュースを見ていると、診断ミスによる後遺症との因果関係を認め、3億円以上の支払いを命じたという記事がありました。最高裁判所の報告などを見ても年間で数百件の訴訟が新規に提出されている事実を知りました。そのうちの半数は和解という形に持っていっているのですが、平行線になってしまい判決が下るまで行くケースも少なくないようです。
大学2年生のときに早期体験実習で医療訴訟を週1で見学しに行ってましたが、医療側と患者側の意見がそもそも大きく異なっていることを知り和解という道は難しいのだと感じたことを覚えてます。
医療訴訟の賠償の対象

以上のHPを参考にしてますが、
①医療費(薬剤費、交通費を含む)②入院雑費(1日1,500円程度)③付添看護費(入院付添費1日6,500円、通院付添費1日3,300円程度、場合によっては将来の付添看護費も賠償の対象となる)④入通院の日数に応じた入通院慰謝料⑤後遺症が残った場合後遺症等級に応じた後遺傷害慰謝料と逸失利益⑥死亡した場合死亡慰謝料と逸失利益⑦休業損害⑧葬儀費用(実費:100~150万円)⑨弁護士費用(全請求額の10%)
④〜⑥が損害賠償額として大きくなるようです。
医師賠償責任保険の窓口は大きくは3つ
民間医局の場合
民間医局の保険は
- プランが4つもあるので選択肢が豊富です
- 免責金額がない
- ネットでポチれる
1事故あたりの支払い金額が3000万円から3億円までと範囲が広いためにそれぞれの医師の働き方やリスク意識によって変えることができました。先述の通り、人一人の命の損害請求額は最大で3億円であることが多いのでMAX3億円となっているので安心感は得られそうです。
毎年2月くらいにこのまま更新しますか?といったメールが来るので、更新するのも楽です。
日本医師会の場合
上の表を見ていただければわかるんと思うんですが、研修医に圧倒的に優遇されています。年間保険料が15000円と研修医の給料でも十分に払うことができます。先程の民間医局の保険料と比べてもお得になっていることがわかります。
注意点としては、民間医局では免責金額が0であったのに対して、日本医師会の場合では自己負担を100万円まで支払う必要があります。そして1事故に対して1億円までの支払いになっているので少し不安が残ると言えるかもしれません。
先程書いたとおり、日本医師会に加入する方法も面倒ですし、僕は民間医局を選択しました。
各種学会の保険
僕がこの前所属した日本整形外科学会にも学会での団体割引がある保険がありました。カイトーという会社が代理店を行っていて、民間医局とプラン内容はにていました。
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