来年から整形外科の方に進む予定です。
整形外科は痛みのコントロールが大切な科になってくると思うんで、痛みに関する論文を最近読んでます。中でも面白かった論文とかをレビューしたいと考えてます。
やっぱり心のストレスは痛みにも直結するようです。キングオブコント2021年王者のもぐらさんだって借金があるので気持ち老けて見えます。
上の論文はバージニア大学の研究になっていてお金の悩みが体の痛みに直結しているという内容になってます。
実験1
およそ3万世帯に対して、どんなところに勤めているのかと痛み止めの頻度を比較してます。家族のうち誰も働いていない家庭の方が痛み止めの消費量が多かったようですので、お金に関するストレスが痛みの増幅に影響しているんじゃないかって仮定が出来たようです。
実験2
実験の参加者に金銭面に困ったときのことをイメージしてみてくださいと伝えます。実験1の結果通り、不安感が高まった人ほど体の痛みを訴えるようになった。
実験3
Aチーム
成績優秀だから将来も安泰だと伝える
Bチーム
成績が優秀だからと言って就職が容易だとは限らないぞと伝える
次に氷水攻めをして痛みを与える実験を行ったところ、就職がきついぞと言われたほうが25%ほど痛みに弱くなっていたというデータになりました。また、実際に裕福な場合にもお金の不安を煽ると疼痛コントロールができなくなってしまうそうだ。
相関関係はわかりましたが、原因までは書いてませんでした。ぼくも大学受験があったときは偏頭痛が悪化していたような。。。自己肯定感があるような場所に身を置きたがるのが人間なので、自己肯定感を否定されてしまうと、パニック状態に陥り外部からの刺激に弱くなってしまうんじゃないでしょうか。
以上のことからお金のストレスは痛みに関係することがわかりました。日本はこれから税金で頭が回らなくなったり、他国にどんどん抜かされて貧しい国になってしまうかも知れません。もうなっているかも知れませんが、出来るだけシンプルに暮らして、お金とは無縁な生活に切り替えていき、そんな生活に価値を見いだせるようになれば、将来痛み止めとか湿布とかを抱える生活にはならなそうです。
地域研修で外来をやっていると運動するようになってから湿布がいらなくなりましたというおじさんとかが結構いることを知りました。たしかに整形外科的に運動することで改善が見られたのかも知れませんが、趣味に運動が加わることで無駄な買い物をしなくなったりするのでお金のストレスが少し緩和されているのかもしれません。
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