結婚式を前にして入場曲から退場曲まで10数曲を選定する必要があり、膨大な曲を漁っています。結婚には関係ないけど名曲って多いです。1990年代に生まれたので、その次代の曲でも今でも聞かれているというのはかなりの名曲です。
その中でも最高クラスなのがやはりサザン、ミスチルです。小学生の時の朝の曲でも両アーティストの曲を歌った記憶があります。当ブログで曲に関する僕の考えなどを書くことが多いし、アクセス数もそれなりに得られています。ですが、この両アーティストはアンタッチャブルな雰囲気があり手をつけられませんでした。先日書いちゃいまして、やっぱりアクセス数が他の追従を許さないので、人気は絶大なのだと感じています。
サザン&ミスチルがコラボした奇跡の楽曲があるんですね。
奇跡の地球というタイトルです。1995年発表の曲なんですが、今でもアップルミュージックを聞いているとランキング上位に来る名作です。
本作はAct Against AIDS(AAA)による患者救済募金活動の一環として発売されました。 シングルの内側にはエイズ感染者のグラフや詳細などが記載されており、WHO調べの世界のエイズ患者の状況のグラフをみることができるようになっていました。 音楽によって世界を少しでもよくしようという志の高さが伺えます。
僕も中学生高校生くらいまではCDを買っていたんですが、サブスクが盛んになるとアップルミュージックで聞くことしかないです。CDケースのジャケットや歌詞などが書かれた紙にアーティストの思いを垣間見ることができるんですが、今では難しいですよね。
時代は移ろい現代では性の多様性が認められきており、ライブエイドでフレディ・マーキュリーが歌った時代とは風当たりは良くなってきたんじゃないでしょうか。一方でサル痘はじめエイズ関連疾患も増えてきており、AAAの認知レベル向上は再び重要性を増してきています。
熱い鼓動で涙が止まらない
悲しい友の声は何を憂う
ありのままの姿を見つめたい
夢や希望にすがる時代は過ぎた
本作が出た1995年はバブルが弾けて、阪神淡路大震災もあり時代が不安定でした。不景気への転換ポイントである危機意識の中で書かれた歌詞です。2023年現在に於いても、隣国では戦争をしているし、台湾有事はいつ起こるかわからないし、自然災害は起こりまくるし、日本の不景気は落ちる一方だし。1995年以上にまずい状況なのかもしれません。
振り返れば誰かが泣いている 鏡の中の瞳が我を憂い
恋する日を待たずに消えてゆく 子供達の歌は何を祈る
トー横キッズ、立ちんぼのニュースを見るとほんとに胸を痛めます。実際にあの場所に行ってみましたが、以前フィリピンに旅行に行った際に感じたものとそんな変わらない貧しさを感じました。キッズたちが悪いと終わらせてしまえばそれまでです。何かしらの理由で心を痛めており、自分自身を見つめる余裕もなく、まともな恋愛もしていないんだろうなと。
1995年はインターネット勃興時代であり
今はSNS勃興時代です。
誰とでもすぐに繋がれるし、文章が軽んじられてきているのかもしれません。今必要なのは声の力ですかね。そういった音楽の力は徐々に失われていきましたが、その代わりに数々のミュージシャンが新しく登場し、音楽は多様性溢れる時代になっていきました。音楽の力は失われたままなのか? まだわからないですね。
I’m listening to the radio all by myself
全部自分の自作自演のラジオを聴いている。と訳して合ってるんでしょうか。
先述しましたが、小学生の頃は音楽、英会話学習はCDが基本でした。買うかTSUTAYAで借りるかしてましたが時代は変わってきましたね。これをiTunesに落として、i-Podに入れます。初めてCD以外で聞く方法を購入したのは、iPodClassicでした。iTunesに入れて聴いていくスタイルです。もちろんアルバム単位でダウンロードするので、アルバム単位で聞くこともありますが、シャッフルという機能も同時に出てきたので、その頃からアルバムに込められたメッセージ性は薄れてきたのかも。
YoutubeでLIVE映像を見ることもあります。
今ではほとんどがApple Musicまたはラジコです。
世間も同じような感じ何じゃないでしょうか。CD売上枚数というよりは、何回再生されたかが指標になりつつあります。アルバム単位で曲を聴くという割合は年々減っています。ましてや、好きなアーティストの曲だけのランキングで聞くことも多くなっています。
そうなると、「アルバム」という意味はなくなっていきます。1曲目から最終曲までの流れが大切なんだ、アルバム内のこれが隠れた名曲なんだ、という人もいるとは思いますが、多分少数派。多くの人は「好きな曲だけ聴きたい。こっちの方がコスパいいし」というのが正直な意見だと思います。この意見はもっともだと思います。マニアックな曲を好む人もいるでしょうが、それはやはりマニアのためのもので、やはり世間はシングル曲のような「キャッチーな曲」「有名な曲」を望むものです。
自作自演で自分の聞きたいようにできる時代なんですね。アルバムではなくラジオと表現しているのが垂れ流し感があって共感できます。
こうしてアルバム不要論が広まり、作り手側・売り手側はそれに対する策を考えます。
①曲数を増やす
②シングル・タイアップ曲を増やす
③特典を付ける
などなど。どれも効果はあるのでしょうが、どれも水増しか特典メインということで、「アルバム」の意味消失には歯止めはかかりません。
以前サザン桑田さんも「今の時代、アルバムの意味ってあるのかな。シングルだけでいいんじゃないか」とインタビューで語っていたこともあります。
音楽を聴く環境、アクセスする手段は増え、音楽は水のように聴くことができるようになりました。そのため「アルバム」というフォーマットはその役割が曖昧になっているようです。
近い将来「アルバム」は役割を終えるかもしれませんが、今はまだ存在しています。なので、現在のミュージシャンはここに向き合わなければならない。
売れる・売れないはもちろん大事。どうやって売るかを考えるのは大事。しかしそれは売る側の話。作る側はアルバムをどういう内容にするか、ということが問われています。
そこで、サザンとミスチルは「いい曲を多く作る」という選択をしました。
ただ曲数を増やす水増し方式ではなく、「シングル・タイアップとその他」という抱き合わせ商法でもなく、もちろん特典がメインではない。
シングル以外の曲も、いい曲ばかり。この、真っ当で真理だけど難しいやり方を彼らは選択し、見事やり遂げてくれました。
これって、すごいことです。
「いい曲を増やす」というのは、シングル曲を並べてオリジナルアルバムなのにベスト盤みたい、ということとは違います。アルバム曲らしい(シングルには不向き)楽曲が、ちゃんといい曲。マニアックにはならず、ちゃんといい曲。
同じ時期に2つの大御所バンドが同じような方向性を示す。面白い。桑田さんと桜井さんはお互いのアルバムをどう聴いたかな。
壊れゆく No, no, no, no, brother 奇跡の地球 Yeah
毎日30度超えですね。医療保険崩壊が先か、地球崩壊が先か。
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