『無理ゲー社会』読了。僕も無理ゲーになりかけていた。

最近本を読んでいなかったんですが、wifi環境がなかったせいもあり読書する時間ができて読書してます。中でも心響いたのは『無理ゲー社会』です。

橘玲さんの本は結構読んでいるので書店で見かけたらすぐにかってしまいます。才能ある者にとってはユートピア、それ以外にとってはディストピア。ってキャッチーなフレーズは今の日本、世界を端的に表してる。先日トップYouTuberのHIKAKINさんがチャンネル登録者数を1000万人を超えた。日本人の中ではトップクラスですが海外だと億超えの登録者数を超えるチャンネルもある一方でいつまで経っても数十人程度のチャンネルもある。僕のブログよりも少ない再生回数でよく続けるなって思いながら、そういう弱小チャンネルを見るのも好きです。というのも動画の内容自体は決して悪くないものも多いのです。ですが、この世は評価主義社会になりつつあるんで、チャンネル登録者の多いチャンネルに磁石のごとくみんな引き寄せられます。SNSでフォローするときもそんな感じかと思います。そのように格差が一度生まれてしまうとなかなか覆すことができない社会を無理ゲー社会と称してます。

・資本主義という格差生産装置

・日本のリベラル化

・恋愛格差の台頭

・努力すれば夢は叶うというプロパガンダ

・機会平等は結局不平等を生む

・人生はほぼ遺伝で決まる

・運の平等主義の台頭、教育の無力感・限界

僕も無理ゲー社会に足を突っ込んでいた

今では研修医として働き順風満帆に生きていますが、一歩間違えれば無理ゲー社会の仲間入りしていたと思います。都内では名の知れた中高一貫校にいましたがやりたいことも見つからず、ダラダラと過ごしてました。父の診療所でバイトをしてこのまま暮らすのもありかと考えながら、浪人してからも医学部を目指そうという気が起きるまでは長かったです。コレをモラトリアムと言ってしまえばそれまでかも知れませんが、『無理ゲー社会』に出てくる犯罪者も僕のような人生を歩みながら犯罪に進んでいったことを察するに僕も犯罪者になっていたかも知れません。

今は結構順風満帆に生きてます。三大欲求は満たせてますのでかなり満足な暮らしでしょう。ですが、日本では働いたなんぼなところがあります。医者という職業が今は楽しいですが、いつかその歯車が壊れてしまうかも知れませんしそういったときは無理ゲー社会に真逆まです。こういった恐怖とともに戦うことに日本人のストレスの元凶を感じているかも知れません。

日本人の特徴を知る

どんな職業をやっててもそうだろうけど、医者をやってるとほんといろんな層の人と巡り合う。こんなデータが紹介されていた。確かに救急外来とかでたまにごねられる事がありいくら説明してもわかってもらえないの僕の説明力不足もあるが、こういった事実が根幹にあるのだろう。

①日本人のおよそ3分の1は日本語が読めない

②日本人の3分の1以上が小学校3~4年生以下の数的思考力しかない

③パソコンを使った基本的な仕事ができる日本人は1割以下しかいない

④65歳以下の日本の労働力人口のうち、3人に1人がそもそもパソコンを使えない。

さらに驚くのは、この惨憺たる結果にもかかわらず、すべての分野で日本人の成績は先進国で1位だったことだ。

最近では遺伝ガチャなんて言われているが、ホントに親の遺伝がすべてなのか?小学校受験をした身からすると幼稚園の頃から努力すれば報われるとういう精神が身にしみているように思えます。しかし医学部受験や医者になってからというもの、特に首都圏の国立、私立出身の天才ぷりを痛切に実感することが多いです。

こうした知能の差は遺伝で決まるのでしょうか?

行動遺伝学者のエリック・タークハイマーが発表した「3原則」が非常に役立ちます。

  • 第1原則 ヒトの行動特性はすべて遺伝的である
  • 第2原則 同じ家族で育てられた影響は遺伝子の影響より小さい
  • 第3原則 複雑なヒトの行動特性のばらつきのかなりの部分が遺伝子や家族では説明できない

最も重要なのが、第3原則で「個性(わたしらしさ)には遺伝と子育て以外のなにか強い影響がある」ということです。

このなにかとは、「非共有環境」を指します。

行動遺伝学では、「こころ」を「遺伝率+共有環境+非共有環境」で説明しています。

  • 遺伝率:外見、性格、精神疾患などのさまざまなばらつき(分散)を遺伝要因でどれだけ説明できるかの指標
  • 共有環境:「きょうだいが同じ影響を受ける環境」のことで、一般には家庭環境(子育て)とされている
  • 非共有環境:家庭内の非共有環境としては、「家族構成(生まれ順、性差)」「きょうだい関係(きょうだいへの嫉妬)」「子育て(子どもへの愛情のちがい)」などがある。家族外の非共有環境としては「学校や地元の友だち集団」「教師」「ソーシャルメディア」など一人ひとりが異なる体験をする環境が考えられる。そのなかでももっとも影響力の大きいのがピアグループ(友だち集団)で、発達心理学者のジュディス・リッチ・ハリスは、子どもの人格形成に決定的なのは「友だち集団内の地位争い(キャラづくり)」だと述べた。

 

では、それぞれのパーソナリティは、どのくらい遺伝率・共有環境・非共有環境が影響しているのでしょうか。面白い研究結果が掲載されていたので丸パクリします。

写真】若者に蔓延する不安 根底に「自分の夢や目標を実現せよ」という無言の圧力|NEWSポストセブン - Part 2

研究結果を見るとやはり医学部受験とか勉強ができる要素は遺伝が強そうです。しかし、働き始めてから必要そうな要素に関しては生まれてからの環境に依存している部分が大きそうです。後天的に得られる才能に関しては家庭環境ではなく友人などの環境によるもの大きそうです。東大生が仕事ができるとは一概には言えない理由の一つになっているかも知れませんね。つまり親による教育は外に出るまでに必要な最低限度の礼儀だけで十分ってことだと思いますし、礼儀の多くは部活動とか外に出てから精錬されることが多かったので親の躾ってなんなんですかね。

 

 

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