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外病院で研修して感じた雑談の重要性

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腎臓内科を外病院で研修してます。基幹病院より田舎に位置しているためか雰囲気も全然違います。研修医になってから一つの病院しか見たことがなかったので所変われば文化も変わるんだなとびっくり。内科を学びに来たんですが、他のことも色々な観点から吸収できれば良いなと感じてます。

驚いたことの一つに医局の垣根の低さを実感してます。腎臓内科なのでシャント造設とか詰まっちゃった人のお掃除とかの手術があるんですが、普通に他の科の先生とかも気になったりしたらオペ室に入ってきます。指導医の先生と話してたときも、隣の席が整形外科の先生で、僕が整形外科に進むということを知ってからは『お借りしまーす』のノリで整形外科のオペに入らせてもらったりしてます。それくらい垣根が低い。

ラウンジ

このノリの違いはどこから来るのか考えていたんですが、やはり雑談のしやすさにあるんだと思います。前回記事にも書きましたが、幸せをつくる3つは、評価、雑談、敬意です。とはいえ、家族、恋人、友人とかは雑談しやすいけど、職場で雑談を作り出すのは難しいです。というのも雑談って導線と導線が交差するポイントにしか雑談は生まれないからです。

家族であればお家で、恋人であればデートで、友人であれば遊びで交差する場があるんですが、職場だとこの場をつくるのは至難の技と言えます。職場で休憩モードで行える行為は食事時間だけだからですね。お昼時間もみんなバラバラに取りますのでなかなか導線の交差ポイントをつくるのは難しいと言えます。喫煙所が友人関係を抜きにして雑談のできる社交場として有名なのは、みんな休憩モードで喫煙所に向かうので交差ポイントが生まれやすいんですね。

父親のクリニックの場合を考えてみます。職員用の休憩部屋もあって、お菓子も置いてあります。交差ポイントは生まれやすそうです。だけど父親に話しを聞いてみたら、忙しいから食事も各々ぱぱっととってしまっているようです。もちろん休憩部屋で多少なりとも雑談は生まれてるだろうから休憩スペースにお菓子はマストアイテムかもしれません。

うちの病院と外病院の比較

こうやって雑談に関して交差ポイントを考えてみると今行っている外病院の医局には交差ポイントがたくさんあることがわかります。

うちの病院だと医局の隅に休憩スペースがあるんですがわざわざいかないと行けないですので、積極的に行く人しか利用しない構造になってます。なので交差ポイントにはなるには難しいです。一方で外病院では医局のど真ん中に休憩スペースがありそこにカルテもおいてあります。さらにはお菓子も置いてあります。コレでは交差ポイントになるしかないです。

どちらが構造的に良いかどうかとういうわけではないですが、後者のほうが雑談は生まれやすいですし、幸福度の上昇につながりうると思います。

雑談の重要性

雑談がどう重要かはよく研究されています。組織として幸福度が高いほど運動の時間が長いことがわかってますが、運動時間が長いほうが幸福になるとは限らないと結果が出てます。つまり行動時間が長いほど周りを幸福にしているってことです。ですが、集団として雑談が増えれば幸福度は上がりそうです。雑談はしないと教えてこられて育ってきたぼくには耳が痛い話です。確かに、頭のいいひとってテスト前でも雑談を良くしてましたね。余裕が故にってこともあるんでしょうが、情報収集とか周囲の雰囲気をつくる効果になってたんですね。

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